2020年2月26日

医療機関や教育機関は「SMS一斉送信サービス」で既存連絡網の問題点を改善

相手の携帯電話番号を把握していれば利用可能なSMSは、手軽な連絡手段として業務に役立ちます。実際の2つの活用法を通じて、どんな効果を獲得したのかをご紹介いたします。

1.  医療機関における緊急連絡網の構築

 宮城県で約500床の病床を有する病院は、2011年に東日本大震災が発生した際、職員の安否確認などの連絡に大変な苦労をしました。緊急時の連絡方法として電話による連絡網を作っていたのですが、うまく機能しなかったのです。電話はかけることができても、相手が出なければ安否確認はできませんし、必要な情報も伝えられません。

 こうした経験から、非常時にも全職員が情報を共有し、最善の行動をとれるようにしなければならないと痛感。電話の連絡網に代わる手段をインターネットで探していたところ、NTTドコモの「SMS一斉連絡サービス」(*1)を見つけ、サービス内容や機能を検討した上で導入を決めました。

 この医療機関では、メールを活用した連絡網の整備も検討していたのですが、職員からメールアドレスの漏洩など情報セキュリティに対する不安の声が上がっていました。これに対し、SMSではメッセージ送信に必要なのは携帯の電話番号だけです。もともと職員の連絡先として病院側に登録・管理されているため、利用に対する心理的な抵抗が少ないことも導入を決めた理由の一つです。「SMS一斉連絡サービス」への電話番号の登録作業も、外部データ取り込み機能を使うことで簡単にできました。

 夜勤の職員が利用する通用口のパスワードの安全な通知方法としても、SMS一斉連絡サービスを活用しています。パスワードは一定期間で変更されるのですが、これまで通知は書面で行っていたため、部外者の目に触れるリスクを払拭できませんでした。これに対してSMSならば、通知対象となる職員個人に確実にパスワード情報を届けられます。「SMS一斉連絡サービス」の導入で、セキュリティも向上したのです。

図 病院におけるSMS一斉連絡サービスの活用法

災害発生時における職員への緊急連絡のほか、夜間通用口のパスワード通知などセキィリティが重視される業務連絡にもSMS一斉連絡サービスを活用している

 「SMS一斉連絡サービス」はクラウドで提供されているため、管理者はスマートフォンを使って自宅からでもSMSの一斉送信が可能です。今後は職域ごとにSMSの内容を分けた利用も検討しています。たとえば、突然の体調不良で交代要員が必要になった際に迅速な人員確保が可能になるなどの効果が、経営陣と職員の双方から期待されています。

(*1) 「SMS一斉連絡サービス」はMobile Innovation社の提供です。

2.  教育機関での情報伝達時間を大幅短縮

 2019年の台風19号や熊本地震、九州北部豪雨など、予測できない大規模な自然災害の発生が続いています。約90人の園児が在園している幼稚園では、こうした自然災害時の対応を憂慮。多くの子どもたちの命を預かる立場から、緊急事態の中でも、迅速かつ確実に保護者と連絡が取れる環境の準備を検討するようになりました。

 従来は、保護者によるリレー方式の電話連絡網で必要な情報を伝えていましたが、多くの保護者に短時間で情報を伝えるのは非常に困難でした。早朝から始めた連絡網が、夕方頃になってやっと最後の保護者まで伝わるといったこともあったといいます。

 そうした課題を解決し、緊急時に保護者とのスムーズな連絡を行うために導入したのが、「SMS一斉連絡サービス」でした。スマートフォンとフィーチャーフォンの両方で利用できることに加え、登録に必要なのは保護者の携帯電話番号のみという、最小限の個人情報だけで運用できる点を評価しました。

 導入によってすべての保護者に正確な情報を一斉に伝えることが可能となり、緊急時における保護者への対応品質を高めることができました。また、例えば、保護者会の日程の配信、何月何日に園児にこの用具を持たせてくださいといった連絡や、さまざまなアンケートなどにも幅広く利用しています。緊急時以外の日常的な連絡手段としても、「SMS一斉連絡サービス」を役立てているのです。

 保護者からは「子どもが休んだ日でも必要なお知らせが届くので便利」という声が寄せられるとともに、パソコンの操作が不慣れな職員からも「簡単に操作できるので助かる」と好評を得ています。

 「SMS一斉連絡サービス」は災害発生時の安否確認など緊急時の対応だけでなく、日常の手軽な連絡手段としてもメリットを発揮。幼稚園と保護者の間のスムーズなコミュニケーション環境づくりに貢献しています。

 災害時の安否確認はもちろん、その他にもアイデア次第で活用方法が広がるSMS一斉連絡サービス。1カ月の無料トライアルもありますので、気軽に使用感を確かめることができます。(*2)確実性の高い連絡手段として、SMSの利用を選択肢の一つとしてみてはいかがでしょうか。

(*2) トライアルは最大100ID 200通まで無料になります。1カ月のほか、1週間のプランによる利用も可能です。

関連するコラム
  • 記事を読む
便利な「BYOD」。しかしリスクとデメリットもある

私用のスマホを業務利用する「BYOD」。業務用にも転用するメリットもある一方、デメリットやリスクもあります。それぞれについて見ていきましょう。

  • 記事を読む
DX時代にコミュニケーションの迅速化を実現するには

ICTの浸透が進む現代において企業が成長するには、業務のスピードアップも必要です。生産性を高め顧客対応の迅速化を実現するには、どんなツールが求められるのでしょうか。

  • 記事を読む
電話と内線の発展史 ―「つながる」仕組みを知る―

固定電話、内線電話に加え、1990年代後半からの携帯電話の急速な普及によって、個人間の連絡が簡単にできる時代になりました。その仕組みと歴史を紐解いていきましょう。

  • 記事を読む
コスト削減と業務効率化は“内線のスマホ化”で実現できる

業務用にスマホを貸与する企業が増えていますが、そのスマホに内線の機能を加えるサービスも登場しています。内線化サービスにはどのような利点があるのでしょうか。

関連する導入事例
  • 記事を読む
定型業務に費やす時間を減らし、医療の質を向上

県民の健康を日々支える奈良県総合医療センターのスタッフの多くは、積み重なるパソコン作業により、長時間労働に陥っていた。これを解消した純国産RPA「Winactor」とは?

  • 記事を読む
トラックの位置情報を一括表示して稼働率アップ!

岩手県から鹿児島県まで73支社を持つ富士運輸。DoCoMAP導入で、課題だった空車回送率を16%も削減。さらに、点呼の電話が不要になりドライバーの負担も取り除くことに。

  • 記事を読む
クラウド型ビジネスツールで市議会運営を効率化

秋田市議会の運営を行う議会事務局。2018年度にタブレットを導入したが連絡業務に費やす時間に頭を悩ませていた。しかし、Gsuiteの導入により議員との意思疎通もスムーズに。他にも多様なビジネスツールが事務局職員を助けている。

  • 記事を読む
訪問看護の経費処理を自動化して業務負荷を軽減

介護・医療事業を営む株式会社あすかは、訪問スタッフの勤務形態を工夫している。その一端としてドコモのクラウドツールを活用し、事務処理稼働の削減に成功した。

関連するダウンロードコンテンツ

人を超える先端機械翻訳サービス 「Mirai Translator」への招待

「Mirai Translator」は、AI(人工知能)の技術を使い、TOEIC960点クラスという高精度の自動翻訳を実現した機械翻訳サービスです。グローバルビジネスを展開するお客さまを中心に急速に普及しはじめています。そんなMirai Translatorの全容をご紹介します。
ダウンロードコンテンツ

画像をクリックすると拡大表示します。

メールマガジン登録

Biz Solution by docomoでご紹介する導入事例や最新ビジネストレンドなどの記事を無料でご案内いたします。

お問い合わせやご相談はこちら

サービスについて詳しくお知りになりたい場合は、
メールまたはお電話でご依頼ください。