2019年9月30日コラム

第4次産業革命“発祥地”の今を覗いてみる

当初ドイツの中小企業は消極的だった

「第4次産業革命の発祥地ならば、すべての企業がITによる現場の効率化・合理化に積極的で、かなりのレベルまで“革命”が進んでいるに違いない」──。日本にいる私たちは、そう考えがちです。しかし白書の内容を見ると、実情は少し異なるようです。

先に触れたとおり、ドイツと日本はともに製造が基幹産業で、全企業の 99%以上を中小企業が占めている点でも両国の産業構造はかなり似ていると白書は指摘しています。そのなかで大きく異なるのが、ドイツの中小企業の方が、日本の中小企業に比べて海外進出に意欲的な点です。白書によると、2010年の時点で、国の全輸出額に占める中小企業の割合は、日本が 2.8%なのに対して、ドイツは 19.2%だったといいます。

 

ドイツ政府がIndustry 4.0を打ち出した一つの理由は、こうした中小企業のIT化(デジタル化)やネットワーク化を推し進めて、当時急速に台頭してきた新興国に対抗できるコスト競争力を自国の中小企業に手にしてもらうことにあったといいます。

ところがドイツの中小企業は、グローバル化には熱心でも、デジタル化やネットワーク化にはそれほど積極的ではなく、それがドイツ政府の悩みの種であったようです。

その状況を打開するために、ドイツ政府では、2015 年から「Mittelstand 4.0(ミッテシュタンド4.0/中小企業4.0)」という政策を打ち出し、ドイツ全土に中小企業のデジタル化/ネットワーク化を支援する施設を設置する取組みをスタートさせました。また、中堅クラスのIT企業とベンチャー企業を相互につなげ、中小企業に対して革新的なソリューションを提案・提供させるという試みも開始しています。

こうした施策もあり、ドイツの中小企業の間でも、製造業を中心にIndustry 4.0のコンセプトに沿ったデジタル化/ネットワーク化の先進的な取組みが見られはじめているようです。その具体的な例を示すために、次ページからは、白書に掲載されているドイツ中小企業の事例をいくつかご紹介します。

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