温湿度管理の徹底を実現するために

青森県の八甲田山の栄養豊富な雪解け水が流れ込む、陸奥(むつ)湾で育ったほたては、驚くほど柔らかい身質で甘いのが特徴。その高品質なほたてを世界の食卓へ届けたいという信念を掲げ、養殖から水揚げ・加工まで一貫した生産体制で取組むのが株式会社山神だ。

以前、山神では、ほたての温度管理を人の手で行っていた。ほたては温度に非常に敏感なため、水揚げ後に鮮度を保つために温度管理の徹底が欠かせない。そのため、2つの工場に20機以上設置されている冷蔵庫と冷凍庫の状態を1時間おきに確認し、表に記入するというたいへんな手間がかかる方法が必要だった。その地道な努力の甲斐あって、食品の安全・衛生管理基準であるHACCP(ハサップ/*1)の認定を取得することができた。

  • *1 :HACCP(ハサップ)とは、食品等事業者が、食中毒汚染や異物混入などを避けるための国際的衛生管理の手法のこと。国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)の合同機関「食品規格委員会」が発表し、各国に採用を推奨。昨年交付された食品衛生法等の一部改正法では、原則としてすべての食品等事業者のみなさまにHACCPに沿った衛生管理に取組んでいただくことが盛り込まれています。詳細は サイト(厚生労働省)にて記載。

しかしながら、人力による管理体制は限界があった。1時間ごとのチェックの中でも冷凍庫の温度変化を見落としてしまったり、ほかの業務をしている間にチェック時間を過ぎてしまっていたりと、改善すべき問題が山積していた。ほたての品質を維持するために、複数個所の温湿度状態をリアルタイムで把握できる「ACALA MESH」は待望のシステムだったと、製造部 生産管理課 課長 小川さんは語る。

ACALA MESH導入以前は、100枚にものぼる温度管理記入表の記入や管理は人力だった。

「温度管理の記入表は100枚ほどあり、すべてを人の手で管理していたので相当な労力がかかりました。また、1時間おきの確認をしても冷凍庫の不具合や故障のタイミングまではわからなかったんです。その点、1分ごとに温度と湿度を計測して記録するACALA MESHは、現場に行かずしてデータを手もとで確認できる画期的なシステムです。また、スマートフォンなどで一人だけではなく複数の担当者がリアルタイムで確認できるため、会社全体で管理ができます。まさに我々が求めていたものでした」。

また、常務取締役 八桁さんはシステム導入の経緯について次のように話す。

「弊社はHACCPを取得しているため、品質保持のために徹底した管理体制のもとで製造しなければいけません。冷凍庫や冷蔵庫は24時間稼働していますが、我々従業員の勤務時間は日中です。万一夜中に冷凍庫がダウンした際は、翌日の朝に故障が発覚することになります。それでは何時から不具合が発生していたかを突き止めることができませんでしたが、ACALA MESH は1分おきにデータ取得できます。そのため、徹底した温度や湿度の管理が可能になり、それが導入の決め手となりました」。

「ACALA MESH」とは?

クラウド型の総合温湿度監視記録システムです。機器の設置も容易で、複数センサの状況を一覧表示可能です。機器、計測データ、クラウドアプリケーションを連携させたトータルサービスとして提供しています。当初は薬局が保有する薬剤ストックの温度記録による品質管理を目的に開発されたものの、今日では医療分野のみならず、工場・倉庫・店舗や物流業界、食品業界のHACCP対策、およびサービス業、製造業、農業などで多くのお客さまに採用されています。

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