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2020年5月15日

回線の無線化でフレキシブルなATM出店が可能に

山口フィナンシャルグループさま

山口フィナンシャルグループでは、ISDN終了に伴う店舗外ATMの運用に頭を悩ませていた。その解決策となったのが「ドコモIoTマネージドサービス for ATM」だ。 モバイル回線の提供だけでなく、その運用保守サービスまで一元化されたこのサービスは、ATMの安全稼働の大きな支えとなっている。

導入前の課題
  • 1 店舗外ATMに使用しているISDN回線が2024年に廃止になるため、別の回線に変更する必要があった。
  • 2 光回線への変更を考えたが、ランニングコストが費用的に折り合わない。回線の敷設工事も必要なので設置までにかなりの時間がかかる。
  • 3 モバイル回線に変更する場合は、電波状態が悪化したとき、店舗外ATMを利用するお客さまの取引が途切れるのではないかという不安があった。
導入後の成果
  • 1 1万台以上のATMを管理している実績に注目しドコモ IoTマネージドサービス for ATMを導入。店舗外ATMとデータセンターをモバイル回線で接続した。
  • 2 ISDN回線の頃と同等のランニングコストで運用できる。敷設工事が不要なので、店舗外ATMの設置にかかる時間が短い。
  • 3 ドコモのモバイル回線に加え、別キャリアのサブ回線があり、万が一の事態にも、店舗外ATMの稼働が確保できる。

1.  冗長構成でモバイル回線の信頼性を向上

山口県・広島県・北九州エリアを中心に、銀行や証券、保険などの金融サービスを展開している株式会社山口フィナンシャルグループ。傘下には山口銀行、もみじ銀行、北九州銀行があり、各営業店に整備されているIT基盤やATMなどの保守を山口フィナンシャルグループのIT統括部が担当している。そのIT統括部にとって大きな課題となったのが、2024年問題。店舗外ATMに使用しているISDN回線の廃止だった。次長の田村さんは部内のスタッフと解決策を検討した。

「商業施設などに約300台の店舗外ATMを設置させていただいていますが、そのすべてにISDN回線を使っていましたので、廃止される2024年までに変更する必要がありました。当初、光回線への変更を検討しましたが、敷設工事が必要な上に、ランニングコストが増加するので、費用的に折り合いませんでした」(田村さん)。

田村さんと一緒に解決策を検討したシステム統制グループ主任調査役の淺田さんは、敷設工事に伴う時間的ロスも光回線への変更を採用しなかった要因だったと話す。

株式会社山口フィナンシャルグループ IT統括部システム統制グループ主任調査役 淺田さん

株式会社山口フィナンシャルグループ
IT統括部システム統制グループ主任調査役

淺田 さん

「商業施設内で回線の敷設工事をする場合は、商業施設の管理事務所から許可をもらわないといけませんし、各テナントの営業を邪魔しないよう工事の時間を調整する必要もあります。そうすると設置までにかなりの時間がかかってしまうという懸念もありました」(淺田さん)。

IT統括部で検討を続けるなか、光回線の代案として浮上したのがモバイル回線だった。敷設工事は必要なく、ATMのそばにゲートウェイ(無線ルーター)を設置するだけで開通する。スピーディーな回線変更が可能となる上に、ランニングコストもISDN回線の頃と同等だった。

「モバイル回線に注目したきっかけは、ドコモからの提案でした。別ウインドウが開きますドコモ IoTマネージドサービス for ATMというサービスの提案で、店舗外ATMとデータセンターをモバイル回線で接続し、その運用保守サービスを提供するというものです。個人的にドコモの携帯電話を使っていますので通信エリアの広さと安定性は実感していましたが、すぐに決断はできませんでした。というのは、山口フィナンシャルグループの店舗外ATMは比較的電波が届きにくい山沿いの地域にも設置されているからです。電波状態が悪化したときには回線が途切れてしまい、利用するお客さまの取引ができなくなってしまうのではないかという不安がありました」(淺田さん)。

だが、その不安はドコモ IoTマネージドサービス for ATMの実績とモバイル回線の冗長構成で解消されたという。

「すでに1万台以上のATMを管理していると聞いて、不安は和らぎました。回線が安定している証拠だと思えたからです。また、万が一の事態にも店舗外ATMの稼働が確保できます。この冗長構成も導入の決め手となりました」(淺田さん)。

本格導入の前に、店舗外ATMを運用する実際の場所で電波状態を調査。試行運用も実施し、問題ないことが確認された後、すべての店舗外ATMの無線化を開始した。

「電波状態が悪いところについては、アンテナの位置を変えたり、増幅器を設置したりして改善してもらいました。ドコモの専門的なノウハウが店舗外ATMの安定稼働に役立っています」(淺田さん)。

店舗外ATMの利用画面
「モバイル回線の冗長構成で、店舗外ATMの安定稼働が確保されている。

ドコモ IoTマネージドサービス for ATMとは?

ドコモがこれまでに培ったIoT活用の企画、構築、運用支援などの経験をもとに、ATMとデータセンター間の無線化に必要なサービスを一括で提供するソリューションです。ATMの無線化という目的に最適な通信回線の提案から運用時の保守までを、ドコモがトータルで提供いたします。

2.  回線の無線化で設置場所の制約から解放

ドコモ IoTマネージドサービス for ATMの導入にあたり、山口フィナンシャルグループではATMの障害センターにつながるオートホンもモバイル回線に変更した。回線変更の手続きを担当しているシステム統制グループ係長の由川さんは、すべての敷設工事が不要になったことで、さまざまなメリットを感じているという。

「新たな場所に店舗外ATMを設置する際、回線の引込みを考える必要がありませんので、制約を受けず、条件のよい場所が選べます。また、ニーズに合わせたタイミングで素早く設置したり撤去したりもできます。気象災害などでATMが使えなくなったときには、迅速な復旧ができるというのも大きなメリットだと思います」(由川さん)。

店舗外ATMのモバイル回線への変更が進むなか、由川さんはドコモ IoTマネージドサービス for ATMの保守サービスからも好印象を持ったという。

「ドコモ IoTマネージドサービス for ATMには、回線全体の保守というサービスが含まれていて、不具合が発生しないように電波状態やゲートウェイ(無線ルーター)などを監視しています。もし、不具合が生じたとしても、迅速な対応ができる一元管理体制になっているので、ATMが使えない時間を短くすることができます。安全稼働を支えてもらい、とてもよかったと思う部分です」(由川さん)。

株式会社山口フィナンシャルグループ IT統括部システム統制グループ係長 由川さん

株式会社山口フィナンシャルグループ
IT統括部システム統制グループ係長

由川 さん

3. モバイル回線の活用で新たなサービスを創出

ドコモ IoTマネージドサービス for ATMの導入で、IT統括部次長の田村さんは無線化によるビジネス拡大の可能性を改めて認識したという。グループ内でモバイル回線の活用範囲をさらに広げていきたいと考えているそうだ。

株式会社山口フィナンシャルグループ IT統括部次長 田村さん

株式会社山口フィナンシャルグループ
IT統括部次長

田村 さん

「今回は店舗外ATMに限定した無線化でしたが、ほかの回線も無線化にできるものはやっていきたいと思います。たとえば、銀行のお客さま相談窓口でライフプランを提示する際に使っているイントラネットの回線もそのひとつです。その回線を無線化すれば、商業施設の一角をお借りしたり、どこにでもすぐにお客さま相談窓口が設置できます。お客さまの利便性はあがりますし、当社にとってもメリットがあると考えています」(田村さん)。

店舗外ATMの無線化をきっかけに、モバイル回線の積極的な活用をめざす山口フィナンシャルグループ。近い将来、場所と時間に縛られない新たなサービスを創出することだろう。

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