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2018年1月15日

一刻を争う救急医療の現場を支えるセキュアチャット

日本医科大学千葉北総病院さま

重傷を負った患者が運び込まれる救命救急センター。患者の命を救うカギとなるのが、医師同士の迅速なコミュニケーションである。それを実現するツールがセキュアチャットだ。

導入前の課題
  • 1 救命救急センターのスタッフ同士、あるいはほかの病院や診療所の医師たちと連絡を取る際にPHSを使っていたが、一人ひとりに電話をかけて招集するのは非効率的だった。
  • 2 セキュアな一斉呼び出しが行えるのはもちろん、救急の現場は緊急性を要するため、相手側に確実にメッセージが伝わるソリューションでないと導入できなかった。
  • 3 音声通話では情報を伝えるのに限界があるため、移送中の患者の状況を的確に伝える手法がほしかった。
導入後の成果
  • 1 スマホやパソコンからメッセージなどを送れる「チャット」が搭載されているため、一斉呼び出し機能によりスタッフの迅速な招集が可能になった。
  • 2 管理者が監視ログを閲覧でき、IPアドレス制限や端末制限なども行えるため、参加スタッフを限定してセキュアに利用できる。一斉呼び出し機能は相手がコールを止めるまで鳴り続けるため、確実にメッセージが伝わる。
  • 3 写真撮影した画像やビデオ撮影した動画をチャット画面にアップできるため、情報共有が迅速かつ的確に実行できる。
1.  スタッフを集めるまでの時間が掛かり過ぎる

2017年7月から9月にかけてフジテレビ系列で放送されたテレビドラマシリーズ「コード・ブルー ~ドクターヘリ緊急救命~」。救急医療を題材にした人気番組で、映画化も決まっている。

このドラマのタイトルにもなっている“コード・ブルー”とは、救命救急センターなどで患者の容態が急変して心肺停止などの緊急事態が発生したことを知らせる言葉。千葉県印西市にある日本医科大学千葉北総病院 救命救急センターでも日々、スタッフの間でコード・ブルーの連絡が交わされている。

日本医科大学千葉北総病院 救命救急センターのスタッフは20人。外科や整形外科、小児科など、それぞれが専門分野を持つ医師たちで構成されている。ヘリコプターも1機常駐しており、広域の医療圏から患者が集まってくることも同センターの特徴の1つとなっている。

ヘリコプターの出動回数は年間約1200回もあり、多くの患者が救命救急センターに運び込まれていることがうかがい知れる。そこで働くスタッフが多忙であることは間違いないだろう。

救命救急センターの現場では、患者の命を救うためにスタッフ同士の迅速なコミュニケーションが不可欠である。だが、日本医科大学千葉北総病院 救命救急センターはそこに大きな課題を抱えていた。

救命救急センターのスタッフ同士、あるいは他の病院や診療所の医師たちと連絡を取る際は構内PHSを使っていたが、それが問題となっていたのだ。

日本医科大学千葉北総病院
救命救急センター 医局長
八木 貴典氏

「重症患者が1人運ばれてきただけでも、最低5~6人のスタッフの力が必要となります。患者が来る前に検査オーダーを入力したり、輸血のオーダーを行ったりしなければなりません。そして、それらを行いながら必要となるスタッフ1人ひとりに電話を掛けて召集もしなければならず、それに費やされる時間が長いことが問題となっていたのです」。日本医科大学千葉北総病院 救命救急センター 医局長の八木貴典氏はこう話す。

八木氏はこの課題を解決するため、セキュアに一斉呼び出しが行えるITツールを探し始めたが、条件を満たすツールはなかなか見つからなかった。そこで、従来から取引のあるNTTドコモの営業担当者に相談してみたところ、同社が提供するソリューションの中に八木氏らの課題を解決できるものがあるという回答が返ってきた。企業内チャットツール「WowTalk for ビジネスプラス」がそれだ。

2. セキュアかつ一斉呼び出しできるツールとは

日本医科大学千葉北総病院 救命救急センターが、「WowTalk for ビジネスプラス」を導入したのは、2017年4月3日のこと。それ以前に、NTTドコモからデモ機となる2台のスマートフォン(スマホ)の貸し出しを受け、テスト運用を行った。その結果、八木氏らが望んだことが行えるのを確認できたため、本格導入を決めた。サービスの年額利用料金が1IDで3,000円と安価であり、救命救急センターに与えられた予算で賄えることも導入決定を後押ししたという。

「WowTalk for ビジネスプラス」は、スマホやパソコンを使って場所を選ばずにメッセージやスタンプ、ドキュメントファイルを送り合うことのできる「チャット」や、掲示板機能である「タイムライン」、「無料通話/ビデオ通話」を利用して迅速な連絡が可能なコミュニケーションツール。日本医科大学千葉北総病院 救命救急センターのスタッフ20人の私用のスマホにアプリをインストールして利用している。

「WowTalk for ビジネスプラス」は、管理者が監視ログを閲覧でき、IPアドレス制限や端末制限なども行えるため参加スタッフを限定して安全に利用できる。また、チャット画面で連絡したいスタッフを選択し、録音した音声をアップすれば一斉呼び出しを行うことも可能だ。

「通常のチャットですと、送り先のスタッフのスマホにメッセージが届いたことを知らせるコールが1回鳴って終わりです。それですと就寝中のスタッフがその音に気付く可能性は極めて低いといえます。その点、『WowTalk for ビジネスプラス』の一斉呼び出し機能では、相手がコールを止めるまで鳴り続けるため、確実にメッセージが伝わるのです」(八木氏)

3. 救命救急センターで使われる言葉「Wowる」とは?

前述した通り、日本医科大学千葉北総病院では音声通話に構内PHSを利用している。そのため、救命救急センターでの「WowTalk for ビジネスプラス」の利用方法はチャットが中心となっている。

移送中の患者の情報を救命救急センターに待機するスタッフと共有する際、写真撮影した画像やビデオ撮影した動画をチャット画面にアップすることもあるという。「言葉では伝えきれないことも、医師同士なので画像や動画を使えば簡単に伝えられることがありますから」と八木氏は話す。

また、CT(Computed Tomography:コンピューター断層撮影法)の画像をスクロールしながら動画撮影し、それをチャット画面にアップしてスタッフで共有することもあるという。

外科を専門分野とする医師で、日本医科大学千葉北総病院 救命救急センター 医局員の山本真梨子氏は、よく連絡を取り合うスタッフ同士でチャットグループを要件別に複数つくり、メッセージを共有しているという。

日本医科大学千葉北総病院
救命救急センター 医局員
山本 真梨子氏

救命救急センターのスタッフと一緒に学会へ出席するときもチャットグループをつくって連絡を取り合っています。学会には多くの人が集まりますが、それぞれが関心のあるテーマの講演などを聴くため、スタッフ同士で集まるのも大変なのです。しかし、チャットグループを利用すればメッセージを共有できるため、とても便利だと感じています」(山本氏)
 山本氏は、スタッフ同士の飲み会などにも「WowTalk for ビジネスプラス」を活用している。チャットでメッセージのやり取りをするだけでなく、タイムラインのアンケート機能を使って飲み会の参加者を把握することも行っているという。

「『WowTalk for ビジネスプラス』をスタッフ同士のコミュニケーションの潤滑油として利用することも許可しています。むしろ、どんどん活用してほしいですね。ツールを使い慣れていないと緊急時に操作できませんから」(八木氏)

日本医科大学千葉北総病院 救命救急センターでは、「Wowる」という言葉が日常的に使われているという。例えば、「WowTalk for ビジネスプラス」を使ってメッセージを送った場合に、「Wowったから確認しておいて」などといった風に使うそうだ。スタッフの間で「WowTalk for ビジネスプラス」が浸透していることの現れだといえよう。

3. 命を救う人たちをITの力でサポート

現在、日本医科大学千葉北総病院 救命救急センターは「WowTalk for ビジネスプラス」の年間ライセンスを24ID契約している。「IDの登録者を1年間、自由に変更することができるため、人事異動があっても問題ありません。また、研修医などの若い医師が入ってくることがあるため、実際のスタッフ数よりも少し多めにライセンス契約しています」と八木氏は説明する。

「WowTalk for ビジネスプラス」の導入により、スタッフ1人ひとりに電話を掛けて召集するのに費やしていた時間を短縮させるという課題を、セキュアな環境も加えて解決した日本医科大学千葉北総病院 救命救急センター。今後も救急医療に必要なITツールを積極的に導入していく方針だ。

「どんなITツールにも言えることですが、完璧なものはありません。『WowTalk for ビジネスプラス』についても、例えば録音した音声ではなく、生の声で一斉呼び出しできるようにしてほしいなどの要望を持っています。セキュリティが確保され、使いやすいツールという土台は出来上がっているので、こうした機能の追加や今まで通りのサポートをNTTドコモには期待しています」(八木氏)

ところで、企業では私用のスマートフォンに「WowTalk for ビジネスプラス」のような業務用アプリがインストールされることを嫌がる社員が少なくないといわれている。公私の境がなくなり、常に仕事をさせられているように感じてしまうからだ。その点について日本医科大学千葉北総病院 救命救急センターでは問題になっていないのだろうか。

「それはまったく問題になっていません」と八木氏はきっぱりと答える。「そもそも、オンとオフがハッキリしていないと嫌だという人は、自ら希望して救命救急センターに入ってきません。『WowTalk for ビジネスプラス』の導入前にフィーチャーフォンを利用していたスタッフが2人いましたが、強制でもないのに2人とも自らスマホに変えましたから。自分に仕事が回ってこなくなるのが嫌だったんでしょうね。基本的にみんなワーカホリックなんですよ」と八木氏は笑う。

ワーカホリックというのは照れ隠しに違いない。救命救急センターのスタッフの胸の中では、医師であることの使命感がふつふつと煮えたぎっているのだろう。こういう人たちの仕事によって、多くの命が救われているのだ。

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