2020年2月4日

トラックの位置情報を一括表示して稼働率アップ!

富士運輸株式会社さま

岩手県から鹿児島県まで73支社を持つ富士運輸。DoCoMAP導入で、課題だった空車回送率を16%も削減。さらに、点呼の電話が不要になりドライバーの負担も取り除くことに。

導入前の課題
  • 1 積み荷の配送後、帰りの車両は荷台が空のままだった。トラックの約30%がこの空車回送をしており、配車効率の改善が必要だった。
  • 2 各車両の運行状況はこれまでは各乗務員と電話確認するしか方法がなく、運行管理者が手配する際、状況把握までに手間と時間がかかり労働負担が大きかった。
  • 3 災害時における乗務員の安全確認や、車両故障時の対応など、不測の事態が起きた際に的確な指示が出せなかった。
導入後の成果
  • 1 各車両の状況が一括で見えるようになったため、乗務員に的確な配車指示が行えるようになり、空車率が14%にまで削減できた。
  • 2 依頼を受けた際、近くにいるトラックをマップ上で素早く見つけ出したり、過去ログから乗務員の稼働状況を確認でき、運行管理者の業務負担を減らせるようになった。
  • 3 トラックの故障時には「ディーラーマップ」を活用すると、最寄りの修理工場の場所や連絡先や営業時間が瞬時にわかるようになった。
1.  “空車回送の無駄をいかにして削減するか”が積年の課題だった

 奈良県奈良市に本社を置く富士運輸。岩手県から鹿児島県まで73の支社を持ち、1,600台のトラックを保有。長距離トラックの運送業務でネットワークを広げている。
 しかし拠点を増やしながら成長してきた一方で、かねてからの課題だった「積み荷の下ろしが終わった場所から次の場所への“空車回送”の無駄にはずっと頭を悩ませ続けてきた」と松岡社長はいう。
「お客さま(荷主)から急な要望があった時にすぐに対応できない。その段階で弊社のトラックがどこを走り、どこで作業中かがわからないからです。これは業界全体の課題で、空車回送率は平均30%。それだけ高速代や燃料代などの経費と、乗務員の労働力が無駄になってしまっていました」(松岡社長)。

富士運輸 本社社屋
富士運輸 本社社屋
富士運輸 松岡社長

富士運輸 松岡社長

 「これまで試してきた市販のシステムでは一台ごとに追うシステムでした。全車両を一括で表示が可能なシステムもありましたが、システム投資や1台あたりの通信費が高額で、我々でも手が届かないコストでした。現在すべての車両の状況をリアルタイム(一分ごと)で見ることができるということは、ピンポイントで空き車両を見つけることができるだけでなく、たとえば、荷主のところで乗務員が待たされていることなども把握できるようになりました。そこでお客さま(荷主)に状況改善を相談できるようになって、時間の有効活用ができるようになりました」(松岡社長)。

 実際に「DoCoMAP」を使用して運行管理をしている奈良支店運行課の濱田さんは、さらに、それ以外の効果についても語っている。
「画面上で車両を追っていけば、乗務員の状況をつかめます。思ったよりも時間がかかっているなとか、まだ十分な仮眠が取れていないなとか。それを考量して配車することは、ただ機械的に人を回すのではなく、より効率的で的確なサービスにつながっていると思います。乗務員の走行距離や稼働時間をログ管理できるのも大きいですね」(濱田さん)。

「DoCoMAP」の一括情報とログ管理とは?

運行管理者が見る画面上には全国規模で登録車両を一括表示でき、そこから一台をピックアップすることで、位置情報、走行距離や稼働時間などがわかります。この記録はログで管理することで乗務員の労働状況が詳細に把握できます。

2.  電話確認の手間を省き、乗務員の負担を軽減

 運行管理者が乗務員の状況を常に把握できるということは、それだけ確認作業が減ったということも意味する。
奈良支店のセールスドライバー、塩津さんはこう話す。

 「私たち乗務員は、それまでは出発前や積荷の下ろしの完了後など、何度も点呼のために会社に電話しなければいけない状況でした。しかし今では会社が乗務員の状況を把握してくれているので、いちいち電話をかけることをしないで済むようになりました。精神的負担が取り除かれたことは大きいですね」(塩津さん)。

富士運輸 セールスドライバー 塩津さん

富士運輸 セールスドライバー 塩津さん

 また大型トラックは、災害や事故などの際に即座に停車できる場所を探すのが難しいが、付随する「トラックのディーラーマップ」や「ガソリンスタンドマップ」によって、万が一における情報を会社が持っていてくれていることはあんしん感にもつながっているという。
実際、神戸に猛烈な台風が上陸した際、高波が押し寄せる地域にいた乗務員が、運行管理者の指示によりすぐに移動して危機を回避できたという例もあったそうだ。

3.  「お客さまも利用できる」相互作用で営業の幅を広げられる

 「DoCoMap」では一分ごとに車両の変化を表示。まさにリアルタイムで所有トラックの可視化を実現した。これは取り入れた運送会社だけでなく、一般ユーザーと連携しての使用も可能。つまり相手も運送会社のトラックの位置がわかるということになり、「依頼するのにとても便利だ」という声も上がっている。
「既存のお客さまの営業所の場所と照らし合わせられるので、近くの空車車両を使って営業をかけやすいというのもあります。このおかげで私どもでは導入後、空車回送率を14%にまで削減し、3年間で売り上げを110億円上げることに成功しました」(松岡社長)。

リアルタイムで所有トラックを可視化するDoCoMap画面
リアルタイムで所有トラックの可視化を実現

しかし、松岡社長は「DoCoMap」による営業効率のアップを独占するつもりは全くないという。「ライバルだから教えたくないという気持ちは全くありません。私たちは運ぶものが違えば同業であっても棲み分けがきちんとできているのです。空車は業界全体の問題なので、日本の物流を変えるためにも、ぜひ同業他社のみなさまにもお使いただきたいですね」(松岡社長)。
めざすは、物流業界のイノベーションだ。

関連する導入事例
  • 記事を読む
翻訳機能をカスタマイズして駅の構内放送も多言語化

日本初の地下鉄として開業した東京メトロ。外国人のお客さまへの対応に無料翻訳アプリを利用していたが、鉄道特有の言葉や駅名などの固有名詞が正確に翻訳されず、コミュニケーションがうまく取れない場合もあった。これらの問題が、「はなして翻訳」の導入により解決に向かう。さらに、駅係員の姿勢も積極的になったという。

  • 記事を読む
定型業務に費やす時間を減らし、医療の質を向上

県民の健康を日々支える奈良県総合医療センターのスタッフの多くは、積み重なるパソコン作業により、長時間労働に陥っていた。これを解消した純国産RPA「Winactor」とは?

  • 記事を読む
クラウド型ビジネスツールで市議会運営を効率化

秋田市議会の運営を行う議会事務局。2018年度にタブレットを導入したが連絡業務に費やす時間に頭を悩ませていた。しかし、Gsuiteの導入により議員との意思疎通もスムーズに。他にも多様なビジネスツールが事務局職員を助けている。

  • 記事を読む
訪問看護の経費処理を自動化して業務負荷を軽減

介護・医療事業を営む株式会社あすかは、訪問スタッフの勤務形態を工夫している。その一端としてドコモのクラウドツールを活用し、事務処理稼働の削減に成功した。

関連するコラム
  • 記事を読む
便利な「BYOD」。しかしリスクとデメリットもある

私用のスマホを業務利用する「BYOD」。業務用にも転用するメリットもある一方、デメリットやリスクもあります。それぞれについて見ていきましょう。

  • 記事を読む
DX時代にコミュニケーションの迅速化を実現するには

ICTの浸透が進む現代において企業が成長するには、業務のスピードアップも必要です。生産性を高め顧客対応の迅速化を実現するには、どんなツールが求められるのでしょうか。

  • 記事を読む
電話と内線の発展史 ―「つながる」仕組みを知る―

固定電話、内線電話に加え、1990年代後半からの携帯電話の急速な普及によって、個人間の連絡が簡単にできる時代になりました。その仕組みと歴史を紐解いていきましょう。

  • 記事を読む
コスト削減と業務効率化は“内線のスマホ化”で実現できる

業務用にスマホを貸与する企業が増えていますが、そのスマホに内線の機能を加えるサービスも登場しています。内線化サービスにはどのような利点があるのでしょうか。

人を超える先端機械翻訳サービス 「Mirai Translator」への招待

「Mirai Translator」は、AI(人工知能)の技術を使い、TOEIC960点クラスという高精度の自動翻訳を実現した機械翻訳サービスです。グローバルビジネスを展開するお客さまを中心に急速に普及しはじめています。そんなMirai Translatorの全容をご紹介します。
ダウンロードコンテンツ

画像をクリックすると拡大表示します。

メールマガジン登録

Biz Solution by docomoでご紹介する導入事例や最新ビジネストレンドなどの記事を無料でご案内いたします。

お問い合わせやご相談はこちら

サービスについて詳しくお知りになりたい場合は、
メールまたはお電話でご依頼ください。